個人的に霜降り明星せいやさんのファンということもあり購入。
以前から、テレビやラジオで学生時代にいじめを受けていた、ということを話していたので、
知ってはいましたが、作中では想像以上にひどいいじめ。
⚠️ネタバレあります。
作中では学生特有のいじめと家族思いな主人公イシカワがとても印象的。
学生特有の、陰湿でスクールカーストに逆らえない感じがとてもリアルで、
先生が心配し、いじめについて三者面談を行う。
しかしイシカワは、ここでいじめられてるというと、
母親が心配する、先生がいじめている奴らに注意すれば
チクったと言われてさらにいじめられる。
そんなことを考えて結局いじめられてると言えないイシカワが本当に切なく思える。
そして、周りのクラスメイトも、イシカワがいじめられてることを知りながら、
それを言ったら自分もいじめられたり仲間はずれにされてしまう、という考えになるのが、
スクールカーストに逆らえない、学生特有の陰湿ないじめで悲しかった。
主人公イシカワは、家族思いで、母親に心配をかけたくない、母親を悲しませたくない。
そんな気持ちが強く、学校でいじめられていることを言えなかったり、体にアザができてるのを隠して生活していたりするのが泣けてしまう、 、
そんな学校行事の劇で、台本や演出を全て担当し、優秀賞を取った時は本当に感動した。
最後のエピローグで、
いじめられた。弱い人間にされた。だから優しくなれた。優しくできる。自分と同じ傷を負っている人に寄り添うことができる。小さな幸せを感じ、積み上げていける。そんなふうに考えてみてはどうだろうか。どん底から這い上がった人の方が絶対に強い。イシカワは実体験を通して、確信した。
辛い経験をしたが前に進んで今を生きているせいやさんだからこそ、
伝えられる感情や想いがダイレクトに心に突き刺さる言葉だと感じた。
今悩んでいる人や過去に辛い経験をした人などにぜひ読んでほしい。
そして、せいやさんの今後の芸人人生を応援したい。
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